2010年7月29日木曜日

研修の強要

 自分が勤めているところでは、教員に半日を一単位として二単位の研修を強制している。大学と提携していたりしているので、タダで研修が受けられるならいいじゃないかという感じもしなくはないが、同僚の反応は概ね悪い。自分もリストを一通り見て受けたい講座があまりないことに気がついた。
 今日はその研修のひとつ目で、問題行動の行動心理学といった講座だったのだが、新規採用の教員向けとはいえあまりの初心者向けなのに驚いた。今まで読んだ心理学の本に3回は出てきたであろう定番な話で、教員採用試験を受けた人なら聞く必要のない類の講義だった。大学の講師なので学部の生徒にする授業をそのままやっているようだ。
 僕らは現場にいる。今目の前の生徒にどんな指導をするかで毎日悩んでいる。講師は現場の経験が豊富な人なのに教科書通りの理論を解説してどうする。あきらかに教育委員会との連絡不足だ。あの講義で勉強になりましたとかいう現役教員がいたら、それは勉強不足も甚だしい。
 通常勤務の時間を割いて、交通費と講義代と場所代を公費から支出してあの講義を毎年やっているなら納税者のみなさんは怒るべきだ。こうして現役の教員が無駄だと発言し、管理職にもこの通り報告しても変わらないのが教育委員会の愚かさなのだ。

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