2009年10月17日土曜日

教員免許更新

 政権交代で、免許の更新制度がまた変わるそうで、10年経ったら1年間研修ってどういうことでしょう。詳しい情報が出てくるのを待つしかありませんが、自分は更新制度自体は別に反対ではないです。勉強すること自体は悪いことじゃないし、部活をやってなければ夏休み中に生徒に迷惑かけないで受けられると思います。
 ただ、内容はどうなんでしょうかねえ。自分は校外での研修は極力受けないようにしていましたから、強制された10年研修くらいしか記憶にありませんが、ほぼムダでした。学ぼうという姿勢があればどんな授業でも得るものはあるとは思いますが、自分には時間とお金のムダに思えました。およそ研修と名の付くもので勉強になったなあと実感できるような時間を過ごしたのは10回に1回くらいです。
 教員養成課程を6年にするとかいう話も出ているみたいですが、何を勉強するんでしょうかねえ。内容が問題です。中学校の場合には教科の専門的な知識技能や、教授法はある程度強化されそうな気もしますが、教員採用試験を受ける前に恩師に教えをうけに行ったときに最初に言われたことを思い出します。「新規採用教員は素人に過ぎない」という今思えば当たり前のことでした。教員免許は車で言うなら仮免です。
 教員として機能できるようになるには現場で先輩教員から指導を受けるしか方法はないと思います。東京都内ですら地域による激しい違いがありますし、学校のある地域の特性というものは現場で初めて知るわけですから。
 生徒指導についても現場で必要な知識と技能が机上で学べるとは思えませんね。2年追加するくらいなら、現場で2年インターン制度で良いんじゃないでしょうか。実際東京都ではそんな雰囲気でやってますしね。現場に指導教官を加配してちゃんと指導するというのも良いでしょう。
 今の新規採用教員は普通に働きつつ新採研修の勉強やレポートをこなし、若いから部活はびっしりもたされているわけで、じっくり教材研究もできない状況です。更新制度や校長の査定で優秀な教員を選んで、そこに弟子入りさせて鍛えたらいいんじゃないかなあ。そういうの上手な人は沢山いると思いますよ。自分は無理ですけど。