2010年7月2日金曜日

調整休

 東京都では少し前まで調整休という仕組みがあった。勤務時間を越えて会議が延びたりすると「今日は調整1とします」などと管理職が言い、別の日に1時間早く帰れたりするシステムだったのだけれど急に無くなった。
 とてもいい加減な仕組みだったので、おそらくは議会とかでやめろと言われたのだろう。まあそれはいいのだけれど、教員の仕事では勤務時間外の保護者との面談や、地域の支援団体などとのミーティングなどが頻繁にある。そういった残業に対して管理職が出席を命じることができなくなってしまった。
 もともと教員には残業代に位置付けられる手当が一定額付いているのだが、聞くところによると8時間分だそうで、普通に仕事している教員なら毎日2時間は残業しているから、4日分にしかならず、その命令が手当の分なら他の日に何時間も残っているのはサービス残業なのってことになる。しかも致命的なのは生徒指導上必要なときや旅行行事のときくらいしか残業の命令が出せないようになっているらしい。だから5時過ぎて仕事をしているような状態はサービスというか仕方なくしている残業で賃金は出ていないと考えてもよいものだ。
 地域の人との寄り合いや、お祭りのパトロールも参加するように命令できない。地域の中の学校として教員が仕事で参加ではなく個人で活動するというのも変な話だ。もう少し柔軟に勤務を組み替える仕組みが必要だと思う。こうなると調整休って便利な仕組みだったんだなと思う。

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